フラット/長期優良を利用しない家は地震保険に要注意
家が上棟され、引き渡しまで@3ヶ月と少しずつ迫ってきた今日この頃。
通常住宅ローンの条件には「火災保険加入」が記載されておりますが我が家も例にもれず加入する必要があります。
暫く放置していた保険の見積もりを見て気づいた事。我が家地震保険高くね?
目次
地震保険
地震保険とは、そのまんま震災時に保障してくれる保険です。
この保険は性質上、どの代理店で契約しても金額は同一といった性質があります。
その為当初、一条の提携先から見積もりを頂いた際
「どこでもらっても同じだし、こんなもんか・・」と見過ごしていました。
提携の保険屋が出してきた金額
さて、当初一条提携の保険屋さんが提出してきた見積もりはこんな感じ。
5年間住宅家財含め:約20万
高いねえ。。
その他の保険屋さんの金額
その後、数か月が経ち我が家も保険をボチボチ検討しよう。ってことで価格comで一斉見積もりを投げました。そりゃもうポーンと。
【見積もった価格comサイト】
各社別々に見積もりを投げると面倒ですし、条件もぶれそうなので。。
- 家の評価額は同一
- 保障対象も出来るだけ同一
- オプションも出来るだけ同一
とそんな感じで見積もってみました。
すると三日後くらいに結果が来たのです。
見積もりには「火災保険」とセットで「地震保険」の見積もりもあったのですが。これが
安い!
なんか地震保険半額位なんだけど。どこに頼んでも均一じゃないの?
安い理由
調べた結果、地震保険には割引制度があります。これも全社ほぼ共通です。
割引名 | 対象 | 割引率 |
建築年割引 | 1981年以降の建物 | 10% |
耐震等級割引 | 規定の耐震等級を満たす建物 | 等級3:50% 等級2:30% 等級1:10% |
免震建築物割引 | 規定の免震機能に該当する建物 | 50% |
耐震診断割引 | 規定の耐震基準を満たす建物 | 10% |
これらの割引率は2014年7月頃に変更されています。
これによると、我らがi-smartは耐震等級3を誇るので地震保険は50%割となるはず。
今回価格comで一斉見積もりした結果では50%割引が適用になっていた為安い価格なっておりました。大体10万位だったのでまさに半額。
安く無かった理由
さて、それでは一条提携の保険屋さんが持ってきた地震保険はなぜ安く無かったのでしょう。
それを紐解くには「割引適用時の確認資料」がポイントです。
いくらハウスメーカーが耐震等級を謳っていても、第三者機関がそれを保証しないと保険屋(世間)はその等級を認めないのです。
提出が必要な確認資料
さて、提出資料ですが、今回は「耐震等級割引」を適用したいのでそちらに限定します。
資料名 | 発行方法 |
住宅性能評価書 | 指定業者による各種検査の上で発行 |
耐震性能評価書 | 指定業者による各種検査の上で発行 |
長期優良住宅認定書類 | 長期優良住宅申請時にハウスメーカーより作成 |
フラット35S適合証明書 | 独立行政法人住宅金融支援機構の技術基準に適合している場合発行(通常フラット35S利用時に発行 |
現金取得者向け新築対象住宅証明書 | 登録住宅性能評価機関により作成 |
と、こんな感じ。
分かりづらいのですがこれらの資料が無い場合、耐震割引は受けられないのです。
- 前者2件は住宅の性能を正しく表す指針の資料⇒我が家は無し
- 長期優良は長期優良を取る際に必要な資料⇒我が家は無し
- 後者2件はフラット35sにかかわる資料⇒我が家は無し
以上の結果から我が家はこれに気づいた時点では「フラット35Sを使わず」「長期優良も取らない」為にこれらの資料は一個も無い訳です。
その為、保険屋さんが見積もった際に地震保険はほぼ定価(or10%引き)位の価格で提示されてしまったのでしょう。
地震保険が割引されない場合の影響
と、我が家の状況を見ると明らかに着手承諾前にこれらの資料が必要だよ!って提案をし忘れた感があふれるのですが、これらが無い場合の影響を見てみましょう。
例:地震保険の住宅家財が合わせて5年20万円だった場合
年数 | 定価:合計 | 耐震割引有り:合計 |
5年目 | 20万円 | 10万円 |
20年目 | 80万円 | 40万円 |
35年目 | 140万円 | 70万円 |
50年目 | 200万円 | 100万円 |
と、ローン借入期間満了時で70万、半世紀で100万もの差額が発生します。
これは大ダメージです。
もう間に合わないの?
そんな事実に気づいたのが上棟後のタイミングです。
我が家は耐震等級3の家に住みながら耐震割引無しの地震保険を払い続ける必要があるのでしょうか。
各種資料の申請タイミングを確認です。
- 住宅性能/耐震性能評価書は基礎前から申し込みが必要
- 長期優良住宅は着手承諾前に申し込みが必要
- フラット35Sは着手承諾前に申し込みが必要
と、基本これらの項目は家作りに影響したり、基礎前からチェックに入ったりするので大筋間に合いません。
但し。
現金取得者向け新築対象住宅証明書だけは引き渡し前までに完了すればOK!
場合によっては引き渡し後1年以内でもOKみたい
この救済策のような証明書のおかげで我が家はギリギリ地震保険の割引を適用することが可能となりました。
まったくもってヒヤヒヤです。
まとめ
そんな訳で。まさかの耐震等級3が張子の虎になる。といった事件でした
昨今で家建てられる人なら長期優良かフラット35Sは使うだろう。といった上でのものなのか。あまりこういったケースが無いのか
- 着手承諾前の資料多重チェック時も
- 提携保険屋さんの提案時も
地震保険の割引資料が無いですよ的な情報が無かったのがちょっと残念ですが、なんとか間に合ったのでよかったです。
ちなみにこの現金取得者向け証明書ですが、発行に6万程かかるそうです。
もし長期優良住宅を申請していればこの6万円は不要。となりますので「いまいち何円得になるか分かりづらい」長期優良住宅ですが、フラット35Sを利用されない方でしたら間違いなくこの6万円分得されている事になる事でしょう。
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